06.2.2009

八丈島旅行記 1日目

宿に帰ると、思ったより時間が空いてしまったので、自転車を借りて出かけることにする。
おばちゃんに聞くと、近くにレンタルサイクルのお店があるとのこと。
5分ほど歩く。

店の前ではおじさんがバイクを修理しているようだった。
時間はもう4時。
「自転車借りたいのですが」というと、ムッとしたような感じの顔をして
「うちは五時までなんだけどね」と言った。
僕らは「それじゃあやめようか・・・」というと、「6時50分までいいよ」と言ってくれた。
なぜ、6時50分までだったのかは今でもわからない。
おじさんは「外において置いてくれればいいから」と言って自転車を二台出してくれた。

「どこからきたの?」と聞かれたので「東京です」と答えると、
「従兄弟家族が○○市に住んでて、年に何回か行くんだ」と言った。
それって、僕が住んでる町だし、相方が働いてる町。
「○○市のどこですか?」と聞くと、「××町」と言った。
それは相方が働いている場所のすぐ近く、というかご町内だった。
「そーか、そーか!」と言いながら、「△△市にも甥がいてな」と続けた。
「△△市のどこですか?」と聞くと「□□町。」と答えた。
そこは相方の住んでいる町で、歩いて10分くらいのところだった。
なんたる偶然・・・。
おじさんは「そーか、そーか!」と言いながらはにかみながら笑っていた。

おじさんの娘さんは東京の劇団で女優をやっているとのこと。
それで、おじさんの息子、つまり娘さんの弟と一緒に住んでるそうだ。
「姉ちゃんのほうは稼げねぇからな、弟が稼いでるんだ」といいながらも
お店の中は娘さんの出演した演目のチラシでいっぱいになっていた。
有名な俳優さんと競演しているし、メインキャストにもなっていたから
もしかしたら有名な方なのかもしれない。
娘さんの話をするときのおじさんはとても嬉しそうだった。
最後に、「自転車はそこに置いてくれればいいからね」と言ってくれた。

最初はとても無愛想なおじさんだと思ったけど
本当はとても子供想いで、親切で、優しい人なんだって思った。
こういう出会いがあるから、旅は面白い。

ページ: 1 · 2 · 3 · 4 · 5 · 6